こんにちは。
「最近、自分が成長している気がしない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
年齢を重ねると、仕事もある程度できるようになるし、日々の生活も安定してきます。その一方で、新しい刺激が減り、毎日が同じことの繰り返しになることも少なくありません。
初めての仕事で緊張していた頃。 初めて海外へ行った時の高揚感。 新しい環境に飛び込んだ時の不安と期待。
そんな感覚も、いつしか日常になっていきます。
私自身もそうでした。
若い頃は、海外に憧れ、長期的な旅に出かけました。そして、旅の最終地点であった夫との結婚を機に香港へ移住しました。最初は見るものすべてが新鮮で、文化も言葉も価値観も違う環境に毎日刺激を受けていました。
ところが、何年も住んでいると、それも当たり前になっていきます。
「あれ?これ、日本で生活しているのとそんなに変わらないかもしれない」
そんなふうに感じたこともありました。
人はどんな環境にも慣れる生き物です。
だからこそ時々、「成長していない気がする」と感じるのかもしれません。
日本の社会人は学ばない?
日本人は学ばないと言われるけれど
実は、日本の社会人は世界的に見ても自己学習の時間が少ないと言われています。
仕事以外で勉強をしていない人が半数を超え、学習時間も短いという調査があります。
ただ、私の周りを見る限り、それだけでは説明できない気がしています。
本を読む人。 セミナーへ行く人。 資格取得に挑戦する人。
学び続けている大人はたくさんいます。
むしろ、真面目で向上心のある人ほど、常に何かを学んでいるように見えますし、それ以上望むことがあるの?と思うような全てをもっていると思う様な方も学び続けています。
それなのに、前から不思議に思っていたことがあって
同じように学んでいるのに、大きく変わる人とそうでない人がいる。
この違いは何なのだろう。
私は長い間、それを考えてきました。
もっと知識を増やさなければ
多くの人は、自分を変えたいと思った時にこう考えます。
「もっと勉強しなければ」 「もっと知識を増やさなければ」 「何か新しいことを学ばなければ」もちろん、それは間違いではありません。
学ぶことは大切です。でも、成長を止めている原因は知識不足ではないことも多いのです。私はむしろ、「同じ価値観の中に居続けること」の方が大きいのではないかと思っています。なぜなら人は、自分が信じていることを補強する情報ばかり集める傾向があるからです。
心理学では「確証バイアス」と呼ばれています。自分が好きな本を読む。 自分が共感できる人をフォローする。 自分と似た考え方の人と付き合う。それは、とても居心地が良いのです。否定もされないですし、安心できます。
よくよく見ると、わたしもそういった傾向を自分に見ることもできます。香港生活が長かったわたしは、海外経験のある人とある意味、日本を見る目が共通するところもあって、彼らと話をしていると共通認識の上で話をしている安心感があります。また、仕事でも、やはり同じ価値観やビジョンを共有できる人などと、よく話もします。
でも、その状態では大きな変化は起きにくいのです。なぜなら、成長は、知識が増えることではなく、自分の前提が揺さぶられることだからです。
実は、香港24年の生活から実父のこともあり、日本に生活の基盤を移そう、日本で事業を始めよう、そう行動を起こし始めたときは、多くの葛藤が生じました。「逆カルチャーショックだった」と今なら、冷静に判断できますが、その時は、日本の生活のしやすさに安堵しながらも「海外の方が生きやすい…戻りたい。」なんて思ったものです。でも、正直、どこへ行っても自分が変わらない限り、同じことを感じると今は思っています。
本を読むだけでは変われない理由
ところで、私は本が好きです。
若い頃は海外を知りたくて海外に関する本を読みました。海外へ出てからは海外の著者の本を英語の勉強を兼ねて、よく読んだものです。大人になってからはビジネス書をたくさん読みました。そして人生の中で、聖書からも大きな影響を受けました。
振り返れば、本から多くのことを学びました。知識も増えました。視野も広がったと思います。でも、本だけでは変われないことがあります。
なぜなら、本は自分で選んでいるからです。
興味のあるテーマに、 共感できる考え方、知りたい情報、無意識のうちに、自分の価値観の延長線上にあるものを選んでいます。もちろん、それが悪いわけではありません。それを深めていくことは喜びですもの。
ただ、それだけでは
自分の世界を大きく飛び越えることは難しい。
現実世界はもっと複雑。
です。自分の想定外の出来事が起こってきます。
今までの価値観では説明できない人とも出会います。
その時に初めて、自分の思考の枠が見えてきて
「知識」だけでは不十分であることを知って、
「体験」を通して、本物の体験知になることを知ります。
いわゆる「知っているのとやってみるのでは違う」ですね。
年齢を重ねると価値観は固定化しやすい
40代以降は特に価値観が固定化しやすいです。
20代や30代前半は、環境の変化が多く起こってきます。就職、 転職、 結婚、出産、子育て…。良くも悪くも、新しい価値観に出会う機会があります。
でも40代以降になるとどうでしょう。仕事にも慣れてきて、付き合う人も固定化してきて、生活リズムも出来上がっています。すると世界はどんどん快適になります。そして同時に、少しずつ狭くなります。
学ばなくなるわけではありません。むしろ真面目な人ほど学んでいます。ただ、その学びが同じ方向ばかりになってしまう。だから知識は増える。でも変化は起きない。
そんなことが起こるのです。
最近、価値観を揺さぶられたこと
昨年、息子が結婚しました。息子は香港生まれ、香港育ちのいわゆるハーフ。大学から日本に来て学び、日本で就職をしました。その中で新しい家族とのつながりが生まれ、これまで接点のなかった人たちとの価値観や人生観に触れる機会が増えました。
また、香港に住む娘のパートナーはインド系の方です。ただ、2歳の時にインドを出て、育った環境はカナダと香港。そのご家族とも親しく交流するようになりました。
わたしは、これまで海外で長く暮らし、様々な国の人たちと仕事をしてきましたし、バックパッカーとして長らく旅をした経験もあります。それでもなお、「そんな考え方があるのか」と思う場面があります。
家族観、教育への考え方、結婚について、働くことへの価値観。人生で何を優先するか。昔なら受け入れられなかった考え方も、今なら興味深く感じますし、とても豊かな関係性をいただいているなと思うのです。
年齢を重ねたからなのかもしれません。
経験が増えたからなのかもしれません。
でも確かなのは、自分が正しいと思っていたことが、決して唯一の正解ではないということです。
あなたが成長を感じた時はいつですか?
成長を感じた瞬間、振り返ると、
私が大きく成長したと感じる時には共通点があります。異文化に触れた時、異世代と話した時、異業種の人と出会った時。そして、自分とは違う世界を生きている人と出会った時。
そこには必ず、自分の常識を揺さぶる何かがありました。私は香港へ渡ったことで大きく変わりました。海外で異文化や言葉の違う中で専業主婦をし、12年のブランクを超えて海外で正社員として働く様になり、管理する側になったことで考え方が変わりました。拠点間のマネジメントを始める様になった時には、さらに視座も変えられました。そして、介護離職を経験したことで人生観が変わりました。
でも、それらは本で読んだから変わったわけではありません。実際に経験したからです。知識と体験が結びついたからです。成長とは、自分の知らない世界を認めること
知識は大切です。学ぶことも大切です。でも、人を本当に変えるのは知識だけではありません。知識と体験が結びついた時に、人は変わります。
本で読んだことを実際に経験する
自分とは違う世界を生きる人と話す。
違う世代の人と対話する。
違う文化に触れる。
そんな小さな積み重ねが、知識を血肉に変えていきます。
私は最近、息子の結婚や娘のパートナー家族との交流を通じて、また新しい価値観に触れています。50代に入っても、まだまだ知らない世界がある。
それが少し嬉しいのです。
成長とは、何かを足し続けることではないのかもしれません。
「自分はまだ知らない」そう認め続けること。
その姿勢そのものが、人を成長させるのではないでしょうか。
もし今、「学んでいるのに変われない」
そう感じているなら、もう一冊本を読むのも良いでしょう。
でも、それ以上におすすめしたいことがあります。
自分とは違う価値観を持つ人と話してみることです。
違う世代でもいい。違う業界でもいい。違う国でもいい。
成長を止めている原因は、知識不足ではなく、価値観の偏りかもしれません。
あなたは最近、自分とは違う価値観に触れましたか?
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日の内容はnoteで6月12日に書いたものが元になっています。
「成長が止まっていると感じる人」がすべきこと|同じ価値観にばかり触れていない?|学び・行動・異なる価値観が人生を変える
50代に入っても知らないことなかりだなと思わされる日々です。
何か新しいことを始めようと思うなら、もう新しい知識が必要なんですから、
終わりなき旅の様なものですね。
今週も、自分の中の境界線をひとつ越えてみませんか。
その先には、今まで見えなかった景色や
新しい可能性が待っているかもしれません。
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今回は少し遅くなってしまいましたが、
これから毎週日曜日の朝7時にメルマガを配信します。
今後ともよろしくお願いします。
井上 博美

博美さん
香港24年の生活から日本へ。その「逆カルチャーショック」という言葉、リアルでした。どこへ行っても自分が変わらない限り同じ、という気づきは、長く海外に身を置いた人にしか出てこない言葉で素敵です🫶🏼✨
息子さまのご結婚、おめでとうございます💐
井上さん、こんばんは✨
やはりコンフォートゾーンから出ることを厭わないことが、幾つになっても成長できる要素ですね😌
少しの不安や、不快がある環境の方が、自分を成長させてくれるのだと思います✨