こんにちは。
みなさん、いかがお過ごしですか?
少し前に、X(旧Twitter)でこんなことを書きました。
「地頭がいい人」と「そうでない人」の違いは、
生まれ持った能力ではなく、
日常でどれだけ小さな「なぜ?」を積み重ねているか。
エレベーターを待ちながら
「なぜこのボタンはこの位置にあるんだろう」
とか、道端に咲く花を見て、
「どうしてこんな場所で咲いているんだろう。
この種はどうやって増えるんだろう」。
そんな、誰も気に留めないような
小さな疑問を拾い続ける人ほど、
思考が深くなり、本質を見抜く力が育っていく。
そんなふうに考えていました。
この投稿を書いたときは、
「仕事ができる人」の特徴として書きました。
でも最近、ふと思ったんです。もっと大切なのは
「考える力」ではなく「考えられる余白」なのではないか、と。
人は、忙しくなるほど「感じる力」を失っていく
例えば、毎朝飲んでいるコーヒー。
「今日は少し酸味があるな」
「今日はいつもよりも香りが深いな」
そんな小さな違いに気づける日もあれば、
何も感じないまま一杯を飲み干し、一日が終わっている日もあります。
窓の外の景色も家族の表情も、
本当は毎日少しずつ違っているはずです。
でも、忙しくなると、
それに気づく余白そのものがなくなってしまいます。
私自身、今まさにそう感じることがあります。
仕事に集中していると、目の前にあるのは文字やメール、
打ち合わせや締め切りばかり。
気づけば一日が終わっていて「あれ、今日は何を感じたんだろう」
と振り返る時間もないまま眠りにつくことがあります。
そんな日が続くと、
思考がどんどん「処理」ベースになっていきます。
でも、昔を振り返ると、余白がまったくなかった時期だからこそ
この「考える時間」を意識して守っていたことを思い出します。
朝5時、まだ誰も起きていない静寂の時間
息子たちがまだ小学校中学年だった頃、
私は香港を拠点に働きながら、 週の半分を中国で仕事をする生活を送っていました。
会社からは、中国にホテルを用意するから
「週の半分は泊まったほうが楽だろう」
と言われましたが、私は断りました。
毎日、子どもたちの顔を見て「おはよう」と「行ってきます」
そして「おやすみ」を言いたかったからです。
この時期といえば、香港人の夫は、単身で海外赴任中。
私はいわゆるワンオペの真っ最中。
そんな中、毎朝5時の起床。
朝は5時から6時までは自分時間。
6時からは身支度をし、子供たちの朝食を作って、
彼らが起きてくる6時45分までに食卓を整えます。
そこで、ようやく子どもたちを起こし、
顔を見て「行ってきます」と声をかけ、
そのまま香港から中国へ向かう。そんな生活が長く続いていました。
正直に言うと、余白なんてまったくありません。
仕事も、子育ても、生活も、毎日が目の前のことをこなすだけ。
「今日を無事に終える」。
それだけで精一杯だった時期です。
でも、だからこそ、
5時から6時までの時間だけは特別でした。
子どもたちがまだ眠っている、誰にも邪魔されない静かな時間。
その時間だけは、意識して自分のために使っていました。
本を読んだり。日記を書いたり。
ただぼんやり物思いにふけったり、
コーヒーを一杯、ゆっくり味わったり。
この時間だけは、母親でもなく、
ビジネスパーソンでもなく、誰かの妻でもない。
一人の私に戻れる贅沢な時間だったのです。
忙しかったから
余白がなかったのではありません。
忙しかったからこそ、
自分のための時間を守ろうとしていたのだと思います。
余白は、暇な人だけが持てるものではない
この経験を通して思うのは、
余白とは、時間に余裕がある人だけが持つ
特権ではないということです。
むしろ逆かもしれません。
忙しい人ほど「ここだけは守る」と決めなければ
一生手に入らないものなのだと思います。
そして、あの朝の時間があったからこそ、
夫に日々話を聞いてもらいながらも
ワンオペの日々を乗り越えられたし、
毎日、自分自身と向き合うことができたし、
自分という軸が強く形成されたと思うのです。
その時間に読んだ本。書いた日記。
ゆっくり味わった一杯のコーヒー。
それらが、慌ただしい毎日の中でも、
「私は私でいられる」という感覚を支えてくれていました。
この習慣は、今でも変わりません。
早起きをして、自分だけの時間をつくる。
それは生産性を上げるためでも、
誰かに褒められるためでもありません。
自分を整え、自分の声を聞くための時間です。
人生が変わる人は「考える時間」を確保している
最近よく聞かれる
「どうしたら、人生を変えることができますか?」という質問
多くの人は、学歴、資格、名前の知れた大企業で働く
こういったものを手に入れようとしますし
スキルを磨き、タイトルを取ることに熱心です。
確かにこういったものを
磨くことも学ことは大切ですけど、
そうしたものが、
人生を豊かに味わえるかどうか
を決めるわけではないと、思っています。
本当に大切なのは、自分自身でいることです。
自分は何を大切にしたいのか。
どう在りたいのか。
どう生きたいのか。
何をしていると夢中になれるのか。
何に情熱を注ぎたいのか。
そうした問いに向き合う時間を、
自分のために確保できるかどうか。
そして、前の仕事では、
世間で「成功者」と呼ばれる方々と、
一緒に仕事をする機会をたくさんいただきました。
長くお付き合いが続いている方もいます。
彼らもまさしく「人生を変えた方々」。
そんな彼らを見ていて思うのが
自分の苦労を苦労と思わないで、
熱中できることに取り組んでいる人が多いということです。
そして私がもう一つ共通して感じたのは、
皆さん、考える時間をとても大切にしていたことです。
早起きという習慣は、
そのための手段だったのかもしれません。
もし今、
「仕事も家庭も頑張ってきたけれど、このままでいいのかな」
そんな気持ちが少しでもあるのなら、
ただ、自分に問いを投げかける時間が
なくなっているだけなのかもしれません。
もちろん、毎朝1時間半も早起きする必要はないでしょうし、
15分でも十分だと思います。
スマホを置いて、コーヒーをゆっくり味わう。
窓の外の景色を眺める。
今日という一日の中で、
自分は何を感じたのかを考えてみる。
人生を変えるような答えは、忙しさの中からは生まれません。
答えはいつも、
自分自身と向き合う時間の中から生まれます。
だから私は、今日も朝の時間を守ります。
人生が変わる人は、
「考える時間」を先に確保している。
あなたは最近、自分のためだけに
考える時間を取れていますか。
今週も良い1週間になりますように!
井上博美

井上さん、おはようございます!
時間は無いのではない。自ら作る。
その時間こそが自分を作るから、全てがうまくいく。
深く頷きながら拝読しました。
ある意味においては逆算思考が大事になってきますよね☺️